宿泊・居住跡

廃旅館や廃ホテルは、無数の他人が一夜の眠りと欲望を残していった「念の貯蔵庫」である。家主の急死、廃業、長期滞在者の執着が、色褪せた壁紙や朽ちた寝具に沈殿する。誰のものでもない部屋ほど、誰かの気配で満たされている。

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都道府県別の宿泊・居住跡スポット

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山梨県 北杜市·宿泊・居住跡

ホテル キャデラックハウス

山梨県北杜市高根町清里、八ヶ岳山麓の高原地帯に建つ廃ホテル。1985年4月、アメリカ製の高級車キャデラックを展示する博物館として開業し、半地下の展示室と併設のディスコが人気を集めた。1989年にはホテルへと改装され、客室棟とプールラウンジを備える施設に生まれ変わり、元プロ野球選手が経営に関わっていたとも伝えられている。しかしバブル崩壊とともに清里の観光ブームが終わると客足は途絶え、経営は行き詰まっ

かもめ荘
島根県 出雲市·宿泊・居住跡

かもめ荘

島根県出雲市大社町日御碕、稲佐の浜から日御碕灯台へ向かう県道29号沿いの海際に、かつて宿泊施設が建っていた。1970年に障害者向けの保養施設として建設され、翌1971年に開業。その後、日本海を望む景観を売りに一般向けの宿泊施設へ転用されたが、立地の不便さから利用が伸びず、1970年代後半には休業に至ったとされる。以降40年近くにわたり手入れされないまま放置され、地上2階・地下1階のコンクリート建物

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神奈川県 伊勢原市·宿泊・居住跡

ホテルすかいらぶ

神奈川県伊勢原市善波、国道246号の新善波トンネルに隣接する通称・善波ホテル街の一角に、コテージ形式のラブホテル「ホテルすかいらぶ」が建っていた。1960年代後半から1970年代にかけて開業したとみられ、10棟前後の平屋の別棟が並ぶ構造で、名称は当時打ち上げられた米国の宇宙ステーション「スカイラブ」にちなむとされる。2000年代前半に営業を終えた後は放置され、廃墟として知られるようになった。201

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岐阜県 美濃市·宿泊・居住跡

神の住む家

岐阜県美濃市須原、長良川沿いに約1300年の歴史を持つ洲原神社の裏手、旧道沿いに木造平屋の廃屋が二軒並んで建っている。昭和初期頃の建築と伝わり、洲原神社の神主家の分家の子孫が暮らしていたとされる。庭先に置かれた石碑には「神入」という文字が刻まれているが、古い書式で右から左に読むと「無心入神」となり、無心の境地に達することを意味する言葉だという。この石碑の文字や、洲原神社を開いたと伝わる僧・泰澄の「

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新潟県 西蒲原郡弥彦村·宿泊・居住跡

山荘竹武

山荘竹武は新潟県西蒲原郡弥彦村の観音寺温泉にあった旅館で、1970年前後に開業し、2012年から2014年ごろに廃業したとされる。観音寺温泉は平安時代に発見が伝わる古い湯治場で、旧北国街道の往来で栄えた歴史を持つ地域である。旅館は二階建ての建物を連結した構造で、廃業後も解体されずに長らく建物が残存し、蔦に覆われた外観がやがて心霊スポットとして語られるようになった。複数の探索記録では、建物の裏手でう

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鬼怒川第一ホテル
栃木県 日光市·宿泊・居住跡

鬼怒川第一ホテル

鬼怒川第一ホテルは、栃木県日光市藤原の鬼怒川温泉に位置した宿泊施設である。1956年にあさやホテルの支店として開業し、1980年に独立した施設として改称、1990年には新館が増築された。しかし親会社のあさやホテルの経営が悪化し、2004年に産業再生機構の支援を受ける事態となったことを受け、鬼怒川第一ホテルは2008年11月30日に閉館した。運営会社は2009年1月に自己破産を申請し、負債は約3億9

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福島県 耶麻郡猪苗代町·宿泊・居住跡

横向温泉ロッジ

福島県耶麻郡猪苗代町、磐梯山系の山中に位置する横向温泉の一施設として、昭和40年代前半に開業した温泉旅館。地上4階地下1階建てで、プールを備えた中規模の保養施設だったが、1984年に営業を終え、以後長期間放置されている。廃業後は経年による損壊が進み、2015年や2022年には建物内で火災が発生し、内部の損傷はさらに進んだ。 複数の廃墟・怪談紹介サイトでは、浴場に少女の霊が現れる、3階の窓から少年

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福島県 耶麻郡猪苗代町·宿泊・居住跡

翁島ペンション(幽霊ペンション)

福島県耶麻郡猪苗代町にある「翁島ペンション」は、双三角形の屋根とレンガ造りの暖炉を特徴とする洋風建築の廃墟で、「幽霊ペンション」の名で広く知られる。1970年代半ば、磐梯山麓・猪苗代湖畔一帯を大規模リゾート地とする構想のもとに計9棟の宿泊施設建設が計画されたが、資金難や現地までの道路事情などから計画は頓挫し、実際に完成したのはこの一棟のみだったとされる。営業実態は乏しく、早い時期から廃墟化が進んだ

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岩手県 二戸市·宿泊・居住跡

緑風荘

岩手県二戸市の金田一温泉郷にある旅館「緑風荘」は、座敷わらし伝説で知られる宿である。伝承によれば、南北朝時代に南朝方であった一族の祖先がこの地に落ち延びる途中、同行していた六歳の男児が病でこの地に倒れ、一族を末代まで守ると言い残して亡くなったとされる。その霊は座敷わらしとして奥座敷「槐の間」に現れるようになり、姿を見た者には幸運が訪れると語られてきた。旅館は敷地内に亀麿神社を設け、この存在を単なる

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長崎県 長崎市·宿泊・居住跡

シスター寮跡地

シスター寮跡地は、長崎市宮崎町の山中、川原大池からさらに山道を進んだ先にあった施設の跡である。明治期に建てられたレンガ造りの建物で、キリスト教系の孤児院ないし修道院として使われていたと伝えられる。市街地から離れ交通が不便だったことから運営が難しくなり、次第に利用されなくなって閉鎖に至ったとされ、その後建物は解体され、現在は跡地のみが残っている。この場所については、寮の二階で休んでいたシスターたちが

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滋賀県 大津市·宿泊・居住跡

ホテル祇園

滋賀県大津市木の岡町、琵琶湖西岸に沿う旧西近江路(県道558号線)沿いに、1970年代前半に開業したラブホテルの廃墟があった。国道161号側からも看板が視認できる位置にあり、営業は1990年代までに終了したとみられる。かつて敷地には南北二棟の建物があったが、南側は2000年までに解体され、北側の建物は老朽化した姿のまま残存した。廃墟には四つある扉のうち一つだけ内部へ進入できるとされる扉があり、その

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静岡県 富士宮市·宿泊・居住跡

ホテル青い鳥

静岡県富士宮市上井出、朝霧高原へ向かう県道沿いに位置するラブホテルの廃墟である。1976年に開業したが、廃業の時期は明らかになっていない。二階建てで、「エ」の字型に複数の棟が連結した特徴的な構造を持つ建物であり、2000年代後半には既に営業を停止し廃墟となっていたとされる。2010年代に入るとガラスの破損や不法投棄が進み、荒廃が一段と進行した。この施設をめぐっては、かつて館内で殺人事件が起き、それ

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