橋・高架

橋は此岸と彼岸を結ぶ古来の象徴であり、川を渡れぬ霊が滞留する境界の地である。橋姫信仰、辻占、心中や身投げの哀史が欄干に刻まれ、渡る者の足音は水音と混じって異界へ届く。高架もまた、地と空の狭間に揺れる近代の橋である。

全国 35

都道府県別の橋・高架スポット

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橋・高架·福井県 福井市

九十九橋

九十九橋は福井市の足羽川に架かる橋で、戦国時代に柴田勝家が北ノ庄城下町の整備にあわせて架けたと伝わる。橋の南半分を石、北半分を木で造るという珍しい構造を持ち、江戸時代の記録にもその姿が残されている。天正11年(1583)4月24日、勝家は羽柴秀吉との戦いに敗れ、妻お市の方とともに北ノ庄城で自害した。この命日の未明、旧暦4月24日丑三つ時に、首のない馬に乗った武者の行列がこの橋を渡るという伝説が伝わ

橋・高架·石川県 金沢市

熊走大橋

熊走大橋は石川県金沢市熊走町、辰巳ダムより上流の犀川に架かる橋で、水面までの高さは約50メートルに及ぶ。1977年(昭和52年)に架橋され、それ以前は地元の人々が日常的に利用する吊り橋がこの場所にあったとされる。橋の名は、かつて熊がこの橋を走って渡ったという逸話に由来するという説が伝わる。 現在は転落防止のため欄干が高く改修されているが、以前は容易に乗り越えられる高さだったとされ、飛び降りによる

橋・高架·長崎県 長崎市

眼鏡橋

眼鏡橋は中島川に架かる石造の二連アーチ橋で、1634年に興福寺の住職・黙子如定が中国から石工を招いて架けたとされ、日本で最初期の石造アーチ橋として1960年に国の重要文化財に指定されている。1945年の長崎への原爆投下では、被爆した人々が水を求めて中島川に集まり、力尽きて命を落としたと伝えられる。この歴史を背景に、橋の周辺では衣服が破れた姿の人影や、川面に浮かぶ白い能面のような顔が目撃されるという

橋・高架·山口県 岩国市

錦帯橋

錦帯橋は延宝元年(1673)、岩国藩主吉川広嘉の命により錦川に架けられた五連の木橋で、中央の三連がアーチ型構造をなす。度重なる洪水で橋が流失していたため洪水に耐える構造が求められ、大工の設計により現在の姿が完成したとされる。この架橋にあたり、橋を洪水から守るために二人の娘が人柱にされたという伝承が残っている。川底で見つかる石粒状の虫の巣(石人形)は、江戸時代からその娘たちの生まれ変わりとして語られ

橋・高架·山口県 岩国市

深谷大橋

深谷大橋は、山口県岩国市錦町宇佐郷と島根県吉賀町の境にあたる深谷渓谷に架かる赤いアーチ橋である。1962年に完成し、全長約100メートル、谷底からの高さは80メートル前後とされ、西日本でも有数の規模を持つアーチ橋として紅葉の時期には観光客も訪れる。当初は欄干が低く渓谷の眺望を楽しめる展望地としても知られていたが、転落・投身による死者が相次いだことから、2008年に高さ2.5メートルのフェンスが設置

照葉大吊橋
橋・高架·宮崎県 東諸県郡綾町

照葉大吊橋

照葉大吊橋は宮崎県東諸県郡綾町の本庄川に架かる歩行者専用の吊り橋で、1984年に開通した。高さは142メートルに達し、開通当時は歩行者専用橋として国内で二番目の高さだった(2006年に大分県の九重"夢"大吊橋がこれを上回っている)。橋は照葉樹林の原生林を間近に望むための観光施設として整備され、周辺は綾ユネスコエコパークにも含まれる自然豊かな地域である。 この橋については、高所から身を投げた人物の

橋・高架·京都府 京都市右京区

落合橋・赤橋トンネル(落合隧道)

清滝川が保津川(桂川上流部)に合流する地点に架かる赤い橋と、その先に続く隧道(通称・赤橋トンネル、正式名称・落合隧道)である。化野念仏寺のある鳥居本から六丁峠を越えて保津峡へ下る山道の途中に位置し、嵯峨野観光鉄道トロッコ保津峡駅から徒歩10分程度の距離にある。橋からの転落や増水した川での水難事故が過去に起きたとされ、周辺は平安京の時代から風葬・鳥葬が行われた土地であったとも伝えられている。こうした

橋・高架·北海道 北広島市

オレンジ橋

北海道北広島市大曲並木にある小規模な橋で、複数の心霊系情報サイトで「オレンジ橋」の名で紹介されている。伝わる由来では、定員4人とされるこの橋を若者5人で渡ろうとした際、1人が足を滑らせて転落し死亡したとされる。以降、橋を渡ろうとすると足元がふらつき転落しそうになるという噂が広まった。橋の近くには「オレンジトンネル」と呼ばれる長さ4.5メートルほどの小さな構造物があり、そこではかつて女性が焼身自殺を

城ヶ倉大橋
橋・高架·青森県 青森市

城ヶ倉大橋

青森市の八甲田山麓、城ヶ倉渓流の深い谷に架かる上路式アーチ橋。1995年に完成し、谷底からの高さは約122m、全長360mに及ぶ国内有数の規模を誇り、八甲田・酸ヶ湯へ向かう紅葉の名所として多くの観光客が訪れる。一方で、その圧倒的な高さゆえに投身にまつわる暗い噂が絶えず、青森県内でも知られた心霊スポットとして語られている。周囲はブナの原生林に囲まれて霧が湧きやすく、晴れた日の絶景とは裏腹に、天候が崩

八木山橋(竜の口渓谷)
橋・高架·宮城県 仙台市太白区

八木山橋(竜の口渓谷)

八木山橋は、宮城県仙台市の青葉区川内側と太白区長町側の境に架かる橋で、竜の口渓谷の深い谷を跨いでいる。谷底との標高差はおよそ70メートルに達する断崖で、橋上からは古い地層が刻まれた渓谷と、季節ごとに移ろう森を見渡すことができる。初代の橋は1931年(昭和6年)に軍用道路の吊り橋として開通し、現在の橋は1965年(昭和40年)に架け替えられたものである。仙台の中心部と八木山地区、動物公園やベニーラン

滝畑ダム
橋・高架·大阪府 河内長野市

滝畑ダム

大阪府河内長野市の石川上流に1967年から1981年にかけて建設された重力式コンクリートダム。堤高62.0mの構造で、流域の治水と灌漑、河内長野市および富田林市への上水道供給を目的としている。大阪府内の完成ダムでは最大規模。 周辺は渓谷に囲まれた自然環境が保全され、遊歩道やキャンプ場が整備されている。上流には滝畑四十八滝が存在し、大阪みどりの百選に選定されている。オシドリの飛来地として知られ、新

秩父湖吊り橋二瀬ダム
橋・高架·埼玉県 秩父市

秩父湖吊り橋二瀬ダム

1947年のカスリーン台風による荒川上流域の甚大な洪水被害を契機に、1952年から建設が開始された二瀬ダム。1961年12月に完成した重力式アーチダム(高さ95m)で、その貯水池は1962年5月に秩父湖と命名された。ダムの名称は、建設により水没した大滝地区二瀬と三峰の地名に由来する。湖面を跨ぐ吊り橋は観光地として広く利用され、秋の紅葉時期には多くの訪問者を集める。水深のある渓谷地形と、水没に伴う集