
七ヶ宿町旧街道の旅人霊
七ヶ宿町は宮城県南西部の山間地域で、江戸時代に奥州と出羽を結ぶ羽州街道の要所であった。街道沿いには上戸沢、下戸沢、渡瀬、関、滑津、峠田、湯原の七つの宿場が置かれ、秋田藩や庄内藩など奥羽十三大名の参勤交代、商人、湯治客らが行き交った。蔵王連峰麓の渓谷沿いに位置する当地は、冬季の寒冷と山越えの難所として知られ、19世紀末の鉄道開通により街道機能が急速に衰退した。現在も関、滑津、峠田、湯原の宿場跡が地名として残されており、白石川沿いに街道の面影が保たれている。旧街道への来訪者からは、夜間に山道で人影を目撃したり、宿場跡周辺で不可解な現象を感じたとする報告がある。街道沿いの地蔵と供養塔は、往来する旅人の苦労と地元住民による代々の弔いを物語る遺構である。








