
旧下松市立病院
山口県下松市にある旧病院の廃墟。下松市は瀬戸内工業地域の中核であり、日立製作所や東洋鋼鈑など大規模製造業が集積する工業都市として発展した。地域医療を支えた医療機関は、1990年代後半の地域医療再編成の中で周南記念病院の前身の一つとなり、2000年に周南記念病院の開院に伴って機能が移転した。現在、解体されないまま放置された建物は、壁面の劣化、窓ガラスの破損が進み、コンクリート造の無機質な外観が特徴的である。瀬戸内沿岸の工業都市の医療史を物質的に留めた遺構として、近年ではインターネット上で廃墟スポットとして言及されることもある。





