
富里市旧軍用地の首なし地蔵
千葉県富里市の農道脇にひっそりと並ぶ「首なし地蔵」は、地元でも知る人ぞ知る怪異スポットとして語り継がれている。この地蔵群の前を通りかかった者が、突然カメラや携帯端末の電源が落ちたり、後から写真を確認すると無数の光の玉――いわゆるオーブ――が密集して写り込んでいたりする現象が複数報告されているとされる。さらに夜間に訪れた者の間では、首のない地蔵の断面部分がぼんやりと発光しているように見えたという証言も囁かれており、「地蔵の目が光る」という噂は地域の間でじわじわと広まっているという。また、付近を車で通過した際に理由のない不快感や頭痛を覚えたという体験談も一部で語られており、霊感のある人物がこの場所に近づくと強い「視線」を感じると言い伝えられている。 この地蔵群が建つ土地は、成田空港にほど近い富里市の一角に位置し、かつて戦時中に軍用地として使用されていた歴史的背景を持つとされる。戦争という激動の時代にこの地で何があったのかは詳らかではないが、その土地の記憶が地蔵の「首なし」という異様な姿と結びつき、怪奇現象の温床になっているのではないかと噂する者も少なくない。現在は農道脇という日常的な風景の中に溶け込んでいるが、その異質な存在感は訪れた者の心に強く残ると言われている。