
琵琶湖岸の心霊スポット
琵琶湖岸、特に大津市の湖畔は、古代から近現代まで多くの水難をもたらしてきた土地である。最大級の災害は1941年4月、金沢第四高等学校の漕艇部員と京都帝国大学生合わせて11人が、比良山系からの突風(比良おろし)により湖上で転覆して全員が亡くなった琵琶湖遭難事故である。遺体収容までに2ヶ月以上を要した。 琵琶湖の水は塩水と異なり浮力が極めて低く、また西岸の水深は急激に深くなる漏斗状地形を呈している。気象は急変し、一見静かな湖面も予告なく激高波が立つ。このような環境と、過去の集団遭難という重い記憶が、湖岸の霧景の中で無意識のうちに知覚を増幅させ、人影や音の知覚へと変換されやすい条件を作り出している。 夜間の湖岸訪問は転落・溺水の現実的危険が極めて高く、強く推奨されない。訪問時は日中に整備された遊歩道や展望地に留め、歴史への敬意を欠かすべきではない。





