
旧草津川(草津川跡地公園)
草津川は滋賀県草津市の市街地を南北に貫いていた天井川で、江戸時代に東海道と中山道が合流・分岐する草津宿の本陣付近を流れていたことで知られる。長年の土砂の堆積によって川底が周辺の地面より高くなる典型的な天井川となり、増水時には堤防決壊による浸水被害を繰り返してきた。治水対策として2002年に下流域で新たな放水路への付け替えが行われ、旧来の河道は廃川となって長らく人の手が入らないまま放置される時期があった。2017年以降、区間ごとに順次整備が進められ、現在は草津川跡地公園として市民に利用されている。 インターネット上の心霊スポット情報では、この旧河道、特に本陣裏手にあったとされる踏切付近が「本当にやばい」「たまり場」といった言葉で語られ、深夜の立ち入りを戒める声が見受けられる。付近の旧街道沿いの住居についても、地元の年配者の間で不穏な噂が伝わっているという。具体的な事件の記録は乏しいものの、廃川となり人の気配が絶えていた時期の荒涼とした河道の姿が、東海道と中山道が交わる宿場町を長く行き交った旅人たちの記憶と重ね合わされ、不安を誘う場所として語られる背景になっていると考えられる。