
湯沢町旧苗場スキー場廃施設
新潟県南魚沼郡湯沢町は、首都圏に近い雪国として1980年代後半から急速なスキーリゾート開発が進んだ町である。1985年から1991年ごろにかけては数千戸規模のリゾートマンションが分譲され、苗場を含む一帯に大小のゲレンデや宿泊・レジャー施設が集中した。しかしバブル崩壊後はスキー人口の縮小とともに需要が細り、稼働を止めたゲレンデや、買い手のつかないまま老朽化していく建物が各所に残ることになった。苗場周辺でも複数の小規模スキー場が営業を終えており、こうした施設跡の一つが、シーズンオフの廃ゲレンデをめぐる怪異の舞台としてネット上で取り上げられることがある。 話の内容は、雪のない斜面を滑る人影を見た、動かないはずのリフトの方向から音がした、といった趣旨のものが中心で、いずれも確認された事実ではなく訪問者の印象として書き込まれているものである。かつて賑わったレジャー空間が機能を失った状態そのものが、こうした話の背景にあると見られる。なお、これらの施設跡は現在も所有者が管理する土地であり、老朽化した構造物は崩落などの危険を伴う。
