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旧女鬼トンネル(女鬼隧道)

三重県多気郡多気町、熊野古道伊勢路の最初の難所として知られる女鬼峠の西側に、1934年(昭和9年)に開通した旧女鬼隧道が残っている。全長103メートル、幅4メートル、高さ4.6メートルの小規模なトンネルで、1996年に新トンネルが開通したことで役目を終え、現在は鉄扉によって封鎖されている。 峠の名称「女鬼」の由来には諸説ある。郷土資料によれば、江戸期には「ねぎ峠」「めっき峠」と呼ばれていたものが音の変化を経て現在の表記に定着したとされる一方、峠に人を食う鬼が住んでいたという説、老いた者を峠に置き去りにする風習があり見捨てられた老婆が鬼婆に変じたという説、トンネル建設時に女性が人柱として埋められ、生き残った一人が他の女性を食べたために「女鬼」と名付けられたという説などが並存し、いずれも確定した史料的根拠は乏しい。 これらの由来説と結びつく形で、トンネル内では手招きする女性のような姿や、誰もいないはずの場所から聞こえる女性の声が報告されてきた。訪問後に説明のつかない交通事故に遭った、持ち込んだ照明や撮影機材が突然故障した、原因不明の発熱に見舞われたといった体験も伝えられている。一方で、大規模な事件や事故を裏付ける公的な記録は確認されておらず、これらの噂は複数の由来説が重なり合いながら広まってきたと考えられる。

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旧女鬼トンネル(女鬼隧道)

三重県多気郡多気町、熊野古道伊勢路の最初の難所として知られる女鬼峠の西側に、1934年(昭和9年)に開通した旧女鬼隧道が残っている。全長103メートル、幅4メートル、高さ4.6メートルの小規模なトンネルで、1996年に新トンネルが開通したことで役目を終え、現在は鉄扉によって封鎖されている。 峠の名称「女鬼」の由来には諸説ある。郷土資料によれば、江戸期には「ねぎ峠」「めっき峠」と呼ばれていたものが音の変化を経て現在の表記に定着したとされる一方、峠に人を食う鬼が住んでいたという説、老いた者を峠に置き去りにする風習があり見捨てられた老婆が鬼婆に変じたという説、トンネル建設時に女性が人柱として埋められ、生き残った一人が他の女性を食べたために「女鬼」と名付けられたという説などが並存し、いずれも確定した史料的根拠は乏しい。 これらの由来説と結びつく形で、トンネル内では手招きする女性のような姿や、誰もいないはずの場所から聞こえる女性の声が報告されてきた。訪問後に説明のつかない交通事故に遭った、持ち込んだ照明や撮影機材が突然故障した、原因不明の発熱に見舞われたといった体験も伝えられている。一方で、大規模な事件や事故を裏付ける公的な記録は確認されておらず、これらの噂は複数の由来説が重なり合いながら広まってきたと考えられる。