高田牧場(武家屋敷)
加古川市郊外の広大な敷地に、木製の薬医門と長い土塀が残る廃墟がある。もとは昭和10年代に開かれた養豚場で、豚や牛、羊、山羊などが飼育され、近隣の小学校の写生大会に利用されるなど地域に親しまれていた時期があったと伝わる。経営終了後は野外活動施設として使われ、その後酒造会社に売却されたが開発計画は進まず放置され、バブル崩壊を経て現在の廃墟となったとされる。屋敷風の門構えから「武家屋敷」と通称されるようになり、かつて一家が惨殺されたという噂が広まったが、複数の調査ではそうした事件の記録は確認されていない。一方で、女性の人影や子どもの泣き声が聞こえる、頭のない女性の霊が現れる、敷地内の井戸にまつわる呪いがあるといった怪異が語られており、播州地方でも知られた心霊スポットの一つとされている。現在は敷地への立入が禁じられ、自治会や警察による巡回が行われている。

