
旧上砂川炭鉱廃墟
旧上砂川炭鉱廃墟では、深夜に廃墟周辺を訪れた者が「坑口の方向から男性の呻き声が聞こえた」「暗闇の中に作業服姿の人影が立っていた」などと語るケースが複数あるとされる。炭鉱では落盤事故や坑内ガス爆発による犠牲者が少なくなかったとも言われており、「閉山後も坑夫たちの魂がこの地を離れられずにいる」という噂が地元で静かに語り継がれているという。また、廃墟の一角では理由もなくカメラや電子機器が誤作動を起こすといった体験談も聞かれ、心霊スポットとして訪問者の間で知られる存在となっている。 北海道空知郡上砂川町に残るこの炭鉱遺構は、三井鉱山が経営した北海道有数の炭鉱で、1913年(大正2年)の開坑から1987年(昭和62年)の閉山まで約74年にわたって操業した歴史を持つ。最盛期には町の人口が約2万4千人に達し、坑口・選炭場・変電所・ホッパーなどの施設が密集する一大炭鉱都市を形成していた。閉山後は人口が急減し、現在の上砂川町は約2,500人規模にとどまる。地上には一部のコンクリート構造物やホッパー跡が現存しており、坑内はかつて地下無重力実験施設(JAMIC)としても活用されたという異色の経歴も持つ。現在、旧坑口周辺は管理区域となっており、見学の際は事前確認と安全への十分な配慮が必要とされている。