
津風呂ダム(津風呂湖)
奈良県吉野郡吉野町にある津風呂湖は、奈良盆地の水不足を解消する目的で計画された吉野川分水事業の一環として1954年に着工、1962年に津風呂ダムが完成したことで生まれた人造湖である。堤高54.3mの重力式コンクリートダムで、ダム湖の造成に伴い72世帯が水没地区からの移転を強いられた。周囲32kmに及ぶ湖畔は現在釣りやボート遊びの場として知られるが、心霊スポットとしても紹介され、顔の判別がつかないほど損壊した女性の霊が湖畔の道に立つ、あるいは深夜に入水した人物の霊が徘徊するといった噂が伝えられている。動物の姿をした霊の目撃譚も紹介される。こうした噂の一因として、2021年1月に湖周辺の山中で白骨化した遺体の一部が発見され、死亡推定時期は2008年から2018年とされたことが挙げられる。一方で、堤防に釣り禁止の看板が設置されていることから、過去の水難事故が伝説化した可能性を指摘する見方もある。