屯鶴峯防空壕(地下壕)
奈良県香芝市と大阪府の境に近い屯鶴峯は、噴出岩を主体とした奇岩地帯として奈良県の天然記念物に指定される一方、太平洋戦争末期に旧陸軍が掘削した全長約2キロの地下壕が今も残る。1945年、本土決戦に備え航空総軍の戦闘指令所として、専門部隊の技術者を含む約300人が動員され、わずか2カ月で掘り進められたと伝わる。動員された人員には徴用(徴兵)された朝鮮人の若者100人以上も含まれ、トロッコによる土砂運搬など重労働を担ったとされる。壕は完成後、実戦に使われることなく終戦を迎え、現在は一部が地震観測施設として活用される。この地下壕をめぐっては掘削中の事故死や「人柱」の噂が古くから語られ、戦後も壁に作業服姿の人影が浮かぶ、掘り続ける男の霊を見たとの証言が複数のサイトで報告されている。訪問者からはカメラなど電子機器の不調や原因不明の頭痛に見舞われたという体験談も伝えられ、封鎖された壕の周辺は今なお心霊スポットとして扱われている。