
旧山口県立精神科病院
山口市に佇む旧山口県立精神科病院の廃墟では、夜間に建物の窓から白い人影が覗いているのを目撃したという証言が複数寄せられているとされる。「助けてくれ」「出してくれ」という声が院内のどこからともなく聞こえてくるという噂も語り継がれており、霊感の強い人物が近づいただけで強烈な頭痛や吐き気を覚えたという体験談もネット上に散見される。また、廃墟内を撮影した写真に無数の手形や顔のようなものが映り込んでいたという話も後を絶たず、心霊スポット愛好家の間では山口県内でも屈指の「強い場所」として知られているとされる。 この施設は1950年代に建設された精神科治療施設で、精神疾患への理解や治療法が現代ほど発展していなかった時代に、多くの患者が長期にわたって収容されていたとされる。当時は「治療」と称してさまざまな処置が行われていたとも言われており、その歴史の重さがこの場所に独特の雰囲気をもたらしているのかもしれない。閉鎖後は建物がそのまま放置され、内部には当時の医療器具や患者の遺品が残されたままになっている箇所もあるという。長い年月を経てなお漂う閉塞感と哀愁が、数多くの怪異譚を生み出す土壌となっているのだろうと語る者もいる。
