神の住む家
岐阜県美濃市須原、長良川沿いに約1300年の歴史を持つ洲原神社の裏手、旧道沿いに木造平屋の廃屋が二軒並んで建っている。昭和初期頃の建築と伝わり、洲原神社の神主家の分家の子孫が暮らしていたとされる。庭先に置かれた石碑には「神入」という文字が刻まれているが、古い書式で右から左に読むと「無心入神」となり、無心の境地に達することを意味する言葉だという。この石碑の文字や、洲原神社を開いたと伝わる僧・泰澄の「泰」の字を含む表札が見られたことから、この家の住人が神になったとする解釈が生まれ、「神の住む家」「神の家」という通称が広まった。廃墟としては2000年代半ば頃から知られるようになり、老朽化により崩落の危険がある状態が続いている。心霊スポットとしては、老婆の霊が姿を見せるという噂が複数の資料で伝えられており、神社に引き寄せられた霊がこの家に現れるのではないかという見方もある。一方で、何も感じられなかったという報告や、廃墟と心霊を安易に結び付けたのではないかという指摘も見られる。