
野辺山高原
野辺山高原では、夜間に廃墟となった戦後開拓時代の建物跡付近を歩いていると、突然カメラや電子機器が誤作動を起こすという噂が絶えない。また、霧が立ち込める夜には、かつての軍馬演習地跡の方角から馬のいななきに似た音が聞こえてくるという体験談も語られている。地元では「戦時中に演習地で命を落とした兵士や軍馬の霊が今も高原をさまよっている」という言い伝えが残されているとされ、深夜に訪れた者が人影のようなものを目撃したという情報もあると言われている。電波望遠鏡周辺では原因不明の電磁波的な異常が感知されるとの噂も一部で語られており、それが霊的なものと結びつけて語られることもあるようだ。 野辺山高原は、長野県南佐久郡南牧村に位置する標高1,300メートル前後の高原で、JR小海線野辺山駅は本州最高所の鉄道駅(標高1,345.67メートル)として知られる。江戸期まで人家のなかった原野は明治以降に開拓が進み、1941年(昭和16年)には大日本帝国陸軍の演習地として約2,000ヘクタールが使用された。敗戦後は引揚者・開拓団による農地開拓が行われ、現在は高原野菜の一大産地となっている。また、1982年開設の国立天文台野辺山宇宙電波観測所は世界的な電波天文学の拠点でもある。標高の高さと人工光の少なさから星空観賞の名所としても名高く、晴れた夜には本州随一の天の川が望めるとされている。