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三徳山三佛寺投入堂

鳥取県東伯郡三朝町三徳に位置する三徳山三佛寺(みとくさん さんぶつじ)は、慶雲3年(706年)に役行者によって開かれたと伝わる天台宗の山岳寺院である。同寺の奥院・蔵王堂は三徳山の中腹、標高約470メートルの断崖の窪みに張り出すように建てられた懸造(かけづくり)建築で、通称「投入堂(なげいれどう)」と呼ばれる国宝建造物である。 投入堂の名は、役行者が法力で堂をそのまま岩窟に投げ入れたという伝承に由来する。実際の建立年代は、平安後期から鎌倉初期(11世紀末から12世紀初頭)と推定されており、解体修理時の年輪年代測定によって学術的に確認されている。日本に現存する建築物のなかで、これほど人を寄せ付けない場所に建てられた仏堂は他に例がなく、建築史上もきわめて稀有な存在として評価が定まっている。 参拝路は本堂の裏手から始まる。鎖を頼りに垂直に近い岩肌を登り、根上がりした樹根を伝い、文殊堂・地蔵堂・観音堂など複数の懸造の堂を経て、最後に投入堂の真下に立つ。所要時間は片道約1時間、難所が連続するため、寺院側は単独入山を禁止し、二人以上での入峰登拝を厳格に求めている。雨天・降雪・路面凍結時は入山禁止。 入峰登拝の前には本堂で輪袈裟を受け、装備の安全確認を受ける必要がある。靴底の溝が摩耗している場合は寺貸し出しの草鞋に履き替える規則がある。これらの安全管理は1,300年の修験道の伝統と、現代の安全基準を両立させるための取り組みとして整備されてきた。 国の重要文化財に指定された堂宇は本堂を含めて複数あり、奥院(投入堂)は1952年に国宝指定。三徳山全山は2015年、「日本遺産」第1号認定の構成資産のひとつとなった。 アクセスはJR山陰本線倉吉駅からバスで約40分、または車で米子自動車道湯原ICから約50分。冬季は積雪のため参詣道が長期間閉鎖される。最新の入山可否は三佛寺公式サイトと三朝町観光協会の情報を確認するのが推奨される。

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三徳山三佛寺投入堂
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三徳山三佛寺投入堂

鳥取県東伯郡三朝町三徳に位置する三徳山三佛寺(みとくさん さんぶつじ)は、慶雲3年(706年)に役行者によって開かれたと伝わる天台宗の山岳寺院である。同寺の奥院・蔵王堂は三徳山の中腹、標高約470メートルの断崖の窪みに張り出すように建てられた懸造(かけづくり)建築で、通称「投入堂(なげいれどう)」と呼ばれる国宝建造物である。 投入堂の名は、役行者が法力で堂をそのまま岩窟に投げ入れたという伝承に由来する。実際の建立年代は、平安後期から鎌倉初期(11世紀末から12世紀初頭)と推定されており、解体修理時の年輪年代測定によって学術的に確認されている。日本に現存する建築物のなかで、これほど人を寄せ付けない場所に建てられた仏堂は他に例がなく、建築史上もきわめて稀有な存在として評価が定まっている。 参拝路は本堂の裏手から始まる。鎖を頼りに垂直に近い岩肌を登り、根上がりした樹根を伝い、文殊堂・地蔵堂・観音堂など複数の懸造の堂を経て、最後に投入堂の真下に立つ。所要時間は片道約1時間、難所が連続するため、寺院側は単独入山を禁止し、二人以上での入峰登拝を厳格に求めている。雨天・降雪・路面凍結時は入山禁止。 入峰登拝の前には本堂で輪袈裟を受け、装備の安全確認を受ける必要がある。靴底の溝が摩耗している場合は寺貸し出しの草鞋に履き替える規則がある。これらの安全管理は1,300年の修験道の伝統と、現代の安全基準を両立させるための取り組みとして整備されてきた。 国の重要文化財に指定された堂宇は本堂を含めて複数あり、奥院(投入堂)は1952年に国宝指定。三徳山全山は2015年、「日本遺産」第1号認定の構成資産のひとつとなった。 アクセスはJR山陰本線倉吉駅からバスで約40分、または車で米子自動車道湯原ICから約50分。冬季は積雪のため参詣道が長期間閉鎖される。最新の入山可否は三佛寺公式サイトと三朝町観光協会の情報を確認するのが推奨される。