
館山海軍航空隊跡地トンネル
千葉県館山市の赤山地下壕跡は、太平洋戦争終盤にかけて建設された大規模な防空壕である。全長約1.6キロメートルの地下空間は、館山海軍航空隊の兵士らによって掘削され、本土決戦に備える軍事施設として機能していた。建設は1944年ごろから始まり、終戦の日まで工事が続けられた。一般的な防空壕の10~20メートル間隔に比べ、この壕は5~10メートルという極めて狭い間隔で構築されている。内部には発電所、病室、電信室など複数の施設が設けられ、航空隊の作戦拠点として運用されていた。戦後、建設や作業に従事した人々の追悼が続けられ、2004年からは一部が公開され、戦争遺跡としての歴史学的価値を示す重要な文化財となっている。
