
川越城本丸御殿(夜間)
1848年に埼玉県の川越藩主・松平斉典の居館として建設された本丸御殿。170,000石の領地を統治した藩の政庁機能を担い、当初は16棟1,025坪の規模を誇っていた。明治の廃城令によって大部分が解体されたが、玄関と大広間、家老詰所がいまなお原型をとどめている。全国の現存する城郭建築のうち、大広間が残るのは高知城との2例のみであり、江戸末期の藩政空間を実物で伝える稀有な遺構として1967年に埼玉県指定有形文化財に指定された。2011年に保存修理工事が完了し、現在は小江戸川越の中心で当時の政務の場のたたずまいを保ち続けている。
