
忍野村旧忍野八海の水霊
山梨県南都留郡忍野村の忍野八海は、富士山の伏流水が湧き出す八つの池からなる観光地。国の天然記念物・名勝であり、古くから富士信仰の霊場として龍神や水の神の信仰が残る場所である。江戸時代の富士講では巡礼地の一つとされ、八つの池には法華経に説かれる八大竜王がそれぞれ祀られたと伝わる。 各池に石碑が建てられているのも、こうした水神信仰の名残とされる。中でも湧池は、1987年にテレビ番組の撮影中に潜水したスタッフ2名が行方不明となり、後日水中で死亡していたことが確認された池として知られる。命綱を付けずに池底の横穴へ入り込み出口を見失ったとされるが、ネット上では「何かに足を掴まれて引き込まれた」といった説も語られてきた。事故後、湧池での潜水は禁止され、投げ込まれた賽銭を定期的に回収する管理が続いている。 投稿では、昼間訪問時に「日が当たっているのに妙に薄暗い感じがした」という報告のほか、深夜に訪れた際に「廃墟特有の静けさの中で後ろから視線を感じた」という体験が寄せられている。夜間の訪問時に心理的な緊張が強まりやすい環境が、このスポットと関連付けられている。 池の周辺は天然記念物に指定されており、水深の浅い池でも転落事故の例がある。訪問する場合は日中に整備された遊歩道から楽しむことが推奨される。