
宮古・浄土ヶ浜
岩手県宮古市の三陸海岸に位置する景勝地。白い流紋岩が林立し、松の緑との対比が美しい土地である。名称は江戸期の天和年間(1681~1683)に、この地を訪れた曹洞宗の僧侶が「さながら極楽浄土のごとし」と称賛したことに由来する。約4,200万年前の火山活動で形成された岩肌は、SiO2を多く含むため白色を呈している。 2011年の東日本大震災では、12~13メートルの津波が襲来。レストハウスは2階まで浸水して大破し、観光船も大きな被害を受けた。海岸の遊歩道や防波堤も押し流された。その後、施設は段階的に復旧され、2012年7月にはレストハウスの営業が再開された。現在は三陸復興国立公園の中核をなす観光地として機能し、同時に被災者を悼む祈りの場としても位置づけられている。流理構造や地質学的価値も備えており、学習資源としても活用されている。