ホテルニュー鳴門
徳島県鳴門市瀬戸町の鳴門スカイライン(県道183号線)沿い、瀬戸内海を望む断崖に建つ廃業ホテルである。1971年のスカイライン開通とほぼ同時期に、渦潮観光などの需要を見込んでドライブイン・レストラン・土産物店を兼ねた宿泊施設として開業したとみられる。外観は平屋のように見えるが、崖の斜面に沿って地下部分を含む数階分が連なる構造を持つ。1985年の大鳴門橋開通による観光客の流れの変化や、火災が経営難を招いたとする証言など、閉業の直接的な原因については諸説あり判明していないが、1990年代前半までには廃業したとされる。閉業の経緯については、経営難に陥った経営者が自ら命を絶ったという噂や、支配人が館内の浴場で焼身自殺を図ったとする説、隣接する展望施設の屋上から人が転落したとする話などが流布しているが、いずれも公的な記録による裏付けはない。これらの噂を背景に、2010年発売の稲川淳二の映像作品で取り上げられたのを機に知名度が広がり、県内でも屈指の心霊スポットとして扱われるようになった。写真にオーブが写り込む、浴場付近で人の視線や声を感じるといった報告が各所でなされている一方、これらの噂には根拠がないと指摘する声も多い。
