徳島県の山道・峠系 心霊スポット
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四国の東端・徳島県は、平家落人の隠れ里と踊りの狂熱を抱える地である。源平合戦の敗者が逃れたとされる断崖の秘境・祖谷渓、四百年続く阿波踊りの陶酔と熱狂、剣山に眠るとされる古代の謎、空海ゆかりの四国遍路の霊場——深い山と渓谷に閉ざされた阿波の地は、敗者の悲哀と山岳信仰が重なり合い、今も独特の濃密な闇を湛えている。 峠は古来、村境を越える者を試す結界であった。修験道の行場、行き倒れの旅人、街道筋を彩った辻斬りや山賊の血が、杉木立の闇に折り重なる。山姥や天狗の伝承は、迷えば二度と戻れぬ山の不可知に対する、先人の畏れの結晶である。

