
沖縄県立平和祈念資料館
沖縄県糸満市摩文仁の台地に立つ平和祈念資料館は、1945年3月から約90日間続いた沖縄戦の終焉地に建設された。沖縄戦は太平洋戦争末期の日本で唯一の本格的地上戦であり、日米両軍の兵士およそ20万人を含む240万人以上が戦没した。資料館は2000年に現在地で開館し、145人の体験者証言文と約500人分の映像証言を収蔵。展示は「住民の視点で捉えた沖縄戦」という方針で、戦闘の歴史的経過だけでなく、民間人が直面した具体的な状況を記録する。園内の「平和の礎」は1995年に建立され、国籍・軍民を問わず戦没者24万人余の名が刻まれている。碑面は中心から放射状に広がる設計で、「平和の波が世界に広がる」という願いを象徴する。摩文仁の丘は現在、慰霊と学習の場として世代を超えて訪れられている。

