
瀬長島
沖縄県豊見城市、那覇空港の南に浮かぶ瀬長島は、琉球の始祖神アマミキヨが降臨した聖地として古くから信仰され、瀬長按司の居城跡である瀬長グスクや、島内各所に拝所(うがんじゅ)が点在する「神の島」だった。1944年、日本軍は沖縄上陸に備え小禄飛行場防備の砲台と壕を築くため島の住民に退去を命令し、1945年6月、米軍が上陸戦で島を制圧、1946年には那覇空軍・海軍補助施設の一部として接収され弾薬庫が置かれた。住民は本島への移住を強いられ、島の拝所は接収時に対岸のアカサチ森へ集合移設された。1977年の返還後、瀬長グスクは既に破壊され地形も大きく変わっていたという。現在、島には焼身自殺をした女性の霊が現れるという噂があり、辺りに髪の毛が焦げたような臭いが漂い、その先を探すと真っ黒に焼け焦げた女性の姿が立っていたという目撃談が伝えられている。年老いた男性の霊が徘徊しているという話や、拝所を粗末に扱うと神の怒りを買うという言い伝えも残る。


