
池田湖
鹿児島県指宿市の薩摩半島南東部にある池田湖は、九州最大の淡水湖である。周囲約15キロメートル、最大水深233メートル、湖面標高66メートル。地質学的にはカルデラ湖で、約5,500年前の池田カルデラ噴火によって生まれた地形が、その後の地下水と河川の流入で湛水したものとされる。 湖の中央には湖底火山があり、現在の湖底地形に大きな起伏が残っている。湖底の中央部には大きなドーム状の隆起があり、その周辺は最深部の233メートルに達する。日本国内の淡水湖のなかで、この最大水深は田沢湖(秋田、423.4メートル)、支笏湖(北海道、360.1メートル)、十和田湖(青森・秋田、326.8メートル)に次いで4位の深度で、九州随一の深湖となっている。 池田湖の代表的な生物として、オオウナギが知られる。日本国内に生息するウナギの中でも大型に成長する種で、池田湖では体長2メートル、胴回り50センチを超える個体も確認されている。鹿児島県は1964年(昭和39年)に池田湖周辺のオオウナギ生息地を県の天然記念物に指定し、保護を続けている。 1978年(昭和53年)9月、池田湖周辺の住民が、湖面を進む大型の黒い物体を目撃したと相次いで証言した。地元紙と全国メディアの報道を経て「イッシー」と呼ばれる未確認生物として全国的な話題となった。1970年代後半の超常現象ブームと相まって、観光客が急増した。学術的には大型のオオウナギや漂流物の見間違いと推定されているが、決定的な解明には至っていない。



