佐賀県水辺系 心霊スポット

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佐賀県の心霊文化

弥生の大環濠集落・吉野ヶ里遺跡を抱く佐賀は、二千年の人骨と鍋島藩の秘事が眠る玄界灘に面した古層の土地である。甕棺墓に葬られた弥生人の魂、日本三大怪談の一つ化け猫騒動で知られる鍋島の城下、唐津湾を見おろす唐津城と松浦党の海賊伝承——弥生から近世まで途切れなく続いた死者の堆積が平野の下に横たわり、夜風が古の声を運んでくる。

水辺という場所

湖沼や淵は龍神を宿す聖域とされ、同時に水底へ人を引き込む境界でもあった。入水・水難・ダムに沈んだ集落の記憶が水面下に堆積し、河童や船幽霊として語り継がれてきた。鏡のように凪いだ水面ほど、深い沈黙の中で何かを映している。

北山ダム(北山少年自然の家)
水辺·佐賀県 佐賀市

北山ダム(北山少年自然の家)

北山ダムは、戦後の食糧増産と電力需要に応えるため農林省が計画した嘉瀬川農業水利事業の中心施設として1950年に着工し、1956年に竣工した多目的ダムである。建設に伴い旧富士町・三瀬村の百数十世帯が移転を余儀なくされ、集落や耕地の一部がダム湖に水没した。工事中の1956年には小関発電所用の導水路トンネルで発破に使われたダイナマイトが誤って爆発する事故が発生し、作業員2人が死亡、4人が重傷を負っている。 こうした歴史的経緯を背景に、ダム周辺では複数の怪異が語られている。湖畔のトンネルでは女性の姿をした人影が目撃されるという話や、別のトンネルで上半身だけの男児が這う姿を見たという話が伝えられている。キャンプ場の駐車場では、首を吊った人影が現れるという噂が複数のサイトで語られている(ただし公式な事件記録は確認されていない)。近くの墓地周辺では、焼け焦げた軍服姿の人影が目撃されるという話も伝わる。湖畔に建てられた宿泊施設「北山少年自然の家」では、深夜に壁を叩く音が聞こえたり、就寝中に手足を触られる感覚を覚えたという体験が複数のサイトで紹介されている。

厳木ダム
水辺·佐賀県 唐津市

厳木ダム

厳木ダムは佐賀県唐津市厳木町に位置する重力式コンクリートダムで、松浦川水系厳木川の洪水調節や発電などを目的として1973年に着工し、1987年に完成した。ダム湖は「さよの湖」と呼ばれ、揚水式水力発電を行う天山発電所の下部調整池としても利用されている。周辺には県道が通り、トンネルや東屋、公衆電話ボックスなどの施設が点在する。心霊スポットとしては複数の怪談紹介サイトや探索動画で共通して取り上げられており、ダム脇の電話ボックス付近に女性の姿をした霊が立っているという目撃談が繰り返し紹介されている。近くのトンネルには上半身だけの姿をした怪異(いわゆる「テケテケ」)が出るとの噂があり、県道沿いで何者かに追いかけられたという報告も見られる。車のエンジンが不意に停止したという話も一部のサイトに記されている。訪問者の中には日中でも吐き気や寒気を覚えたと述べる者もいる。ダムからの投身に関する言及も一部で見られるが、具体的な年代や経緯を示す記録は確認できない。

屋形石の七ツ釜
水辺·佐賀県 唐津市

屋形石の七ツ釜

七ツ釜は唐津市屋形石にある玄武岩の海食洞群で、1925年に国の天然記念物「屋形石の七ツ釜」として指定された景勝地である。柱状節理を持つ断崖に大小七つの洞が並び、兵庫県の玄武洞、福岡県の芥屋の大門と並んで日本三大玄武洞のひとつに数えられる。岬の土器崎には神功皇后の伝承にまつわる神社があり、古くから海の安全や豊漁を祈る場として知られてきた。 一方でこの断崖では転落や水難事故が起きている。2023年9月には近海で水上バイクが転覆し、行方不明となった2人が数日後に洞内で遺体で発見される事故があった。こうした実際の事故に加え、崖の上から人が身を投げるのを見たという未確認の目撃報告や、後日捜索しても該当する遺体や痕跡が見つからなかったという言い伝えも語られている。断崖から海面を見下ろした際に足首を掴まれるような感覚を覚えたという体験談、波間に手のようなものが見える、うめき声のような音が聞こえるといった話も、複数の心霊スポット紹介記事の中で伝えられている。

観音の滝
水辺·佐賀県 唐津市七山

観音の滝

観音の滝は唐津市七山、玉島川支流の滝川中流にある滝で、日本の滝百選に選ばれている景勝地である。文禄年間、豊臣秀吉に仕えた広沢局が眼病を患い、傍らに祀られた生目観音に21日間祈願して滝の水で目を洗ったところ治ったという伝承が残り、観音堂が建てられて以来、眼病平癒の信仰地として知られてきた。一方で滝壺は水深があり流れも強く、2017年には遊泳中の大学生が転落し死亡する事故が報じられている。こうした背景から、滝つぼ周辺や見晴らしの良い橋、近くの休憩施設などで白い人影が目に入る、橋の上で助けを求めるような声が聞こえる、記念撮影をすると写った人物の姿が一部不自然に見えるといった話が複数のまとめサイトで紹介されている。具体的には、白い服の人影が遊歩道やトイレ付近で目撃されては姿が消える、無人の売店で深夜に器が割れるような音や戸を強く叩くような音が響く、観音大橋では風とは違う悲痛な叫び声のような音が聞こえる、林の方へ走り去る子供の姿が周囲に誰もいないまま見えるといった内容が挙げられ、目撃される白い姿を滝での水難事故の犠牲者と結び付ける見方も示されている。観光地として整備される一方、遊歩道は老朽化や大雨による土砂被害で通行止めとなる時期が続き、橋の損壊や欄干の消失も報告されるなど、人の出入りが少ない時間帯には静けさが際立つとされる。

清水の滝
水辺·佐賀県 小城市

清水の滝

清水の滝は佐賀県小城市小城町清水に位置する落差75メートル、幅13メートルの滝で、「珠簾の滝」の別名を持つ。滝の水は名水百選に選定された清水川の上流にあたり、水質の良さで知られる景勝地である。滝壺の前には清水観音宝地院が建立され、古くから滝行の霊場として知られてきた。江戸時代の天明7年(1787年)、佐賀藩主の病気平癒を祈願して滝行を行った藩士が修行中に凍死したと伝えられ、その死を悼む石碑が滝の近くに建てられている。 こうした歴史を背景に、この滝には複数の怪異の噂が伝わっている。滝に打たれる修行僧の姿をした人影が目撃されるという話や、滝へ続く道の途中にある橋で子どもの霊が現れるという話がある。また、滝周辺で撮影された写真に、説明のつかない人影や影が写り込むとの報告も見られる。さらに、近隣のキャンプ場では夜間に血まみれの女性の姿を見たという証言も存在する。日中は水質の良さと涼を求める観光客でにぎわう一方、夜間には全く異なる顔を見せる場所として扱われている。

河内ダム
水辺·佐賀県 鳥栖市

河内ダム

佐賀県鳥栖市河内町、筑後川水系大木川に位置する河内防災ダムは戦前に築造されたアース型のダムで、当時貴重だったコンクリートを節約するため表面に石積み構造が採用されている。現在はバード橋(天神木橋、通称「風のみえる橋」)を中心に桜の名所として知られ、夏場は上流の河内河川プールに家族連れが集まる観光地としての一面も持つ。一方でこのダムには、駐車場でかつて焼身自殺があり、アスファルトに黒い焦げ跡が長く残っていたという証言が複数のサイトで報告されている。全身の焦げた男性の霊を見たという話も伝わり、焦げ跡の位置でバーベキューをしていた家族の逸話も記録されている。さらに1990年代(一部の記録では1998年)には、口論から発展した暴行によって一人が放水路付近で命を落としたとされる出来事があったとの記述もあり、真偽は確認できないものの複数の独立した投稿で共通して触れられている。釣りをしていた人が平日の昼間に子どもの声を聞き、帰宅後に車のリアガラスへ小さな手形が残っていたと語る体験談も見られる。

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