
旧馬神トンネル
佐賀県多久市と武雄市北方町の境をなす馬神峠に穿たれた隧道で、県道24号武雄多久線上に位置する。峠越えの隧道は歴史的に三代を数える。初代は明治21年(1888年)に完成し同年11月から供用され、煉瓦の内壁を持ち、急な坂と急カーブの峠道には車夫のための茶店も置かれた。二代目は大正15年着工・昭和3年(1928年)竣工で、多久出身の実業家による寄付も工費に充てられたが、幅員がおよそ4.9メートルと狭く、大型車のすれ違いが難しいうえ事故も少なくなかったとされる。平成10年(1998年)に長さ440メートル・幅11メートルの現行トンネルが開通すると旧道の隧道は主要な役目を終え、坑口が塞がれた区間として残された。 心霊にまつわる話としては、坑口付近で麦わら帽子をかぶった女性の人影を見たといった目撃談がネット上で語られている。近隣で起きた凶悪事件と結びつける声も一部にあるが、実際の遺体遺棄現場はこのトンネルから離れた別の峠だったとも指摘されており、直接の関連を裏づける事実は確認できない。