
山道・峠·北海道 札幌市南区
豊平峡ダム周辺
札幌市南区の豊平峡ダムは、頻繁な洪水に悩まされていた豊平川の治水を目的に1965年に着工、1972年に完成した高さ102.5m のアーチ式コンクリートダムである。竣工により定山湖という人造湖が形成され、札幌市への水道供給(全需要の98%)と道内の水力発電を担う重要な施設となった。豊平川は札幌市街地に何度も氾濫をもたらしており、このダムは急速に都市化する札幌を洪水から守る転換点となった。1926年に文人・国分青崖によって「豊平峡」と命名されたこの地は、秋の紅葉が特に知られ、渓谷に囲まれた造成湖は四季を通じて景勝地として利用されている。ダム建設工事には大成建設と地崎工業が携わり、北海道内でもアーチ式ダムは稀少である。