宮崎県の隧道・トンネル系 心霊スポット
3スポット
神武東征の出発地として日本神話の舞台を担う宮崎は、天孫降臨の地・高千穂を擁する古層の国である。岩戸隠れの伝承が今も残る高千穂峡と天岩戸神社、海蝕でできた青島の鬼の洗濯板、西都原台地に並ぶ三百を超える古墳群——神々と王の墳墓が連なる日向の地は、夜になると神話と幽冥の境がほどけ、古代の風が南国の闇をそっと吹き抜けていく。 山腹を貫くトンネルは、自然の境界を強引にこじ開けた人工の異界である。明治以降の鉄道・道路開削に伴う落盤事故、過酷な労役に倒れた工夫、人柱の伝承が地中に積層し、闇の奥に沈殿する。出口の光が遠ざかる錯覚は、訪れる者を時間ごと飲み込んでいく。


