
ホテルアイランド
宮崎市青島に近い加江田地区に、かつて「ホテルアイランド」と呼ばれる廃墟が存在した。ラブホテルとして営業していたが、建物はもともと昭和初期の結核療養施設、あるいは傷病兵を収容した陸軍病院だったという説が伝わり、廊下の奥には見取り図にない螺旋階段が続き、その先に手術室があったという噂が語られている。ただし建物の建設時期については1975年当時同じ場所に建物が確認できないとの指摘もあり、病院転用説そのものの信憑性を疑う見方も出ている。営業中に怪奇現象が相次いだために経営者が撤退し廃業したとされ、廃墟化した後は暗がりに老婆の姿を目撃した、うめき声や助けを求める声が響いたといった話が広まった。心霊写真が撮影されたとの報告もあり、稲川淳二の怪談企画「恐怖の現場」シリーズで宮崎の廃墟として紹介されたことで全国的な知名度を得た。一方で病院時代の詳細や死亡事故について自治体史や報道による裏付けは確認されておらず、これらの噂は廃墟化後に訪れた者たちの間で広まった都市伝説的な側面が強いとみられる。建物は倒壊の危険を理由に2005年に解体され、現在は跡形をとどめていない。