千鳥橋
千鳥橋は、岐阜市内で長良川を渡る市道の橋である。1969年(昭和44年)に歩行者専用として完成し、1988年(昭和63年)には上流側に自動車専用の橋が並んで架けられた。橋の名称は、1963年(昭和38年)の新年歌会における御製にちなんで、当時の市長が名付けたとされる。橋の南岸一帯は岩場に水流がぶつかって渦を生じる深い淵となっており、地元では古くからこの場所を「左巻き」と呼んで水泳を避けてきたという。夏には川遊びや釣りに訪れる人がいる一方で、この淵に入り込んで流れに巻かれると浮き上がれないと言い伝えられ、実際に長年にわたって水難死亡事故が繰り返されてきた場所として知られている。こうした背景から、橋周辺では水没したまま見つからなかった人や、事故で亡くなった人の霊が現れるという噂が語られるようになった。橋のたもとには献花が絶えないとも言われ、事故の多さを伝える光景として紹介されることが多い。心霊スポットとして紹介される記事では、溺死したとみられる男性の霊の目撃談が語られることが多いが、具体的な年代や個人を特定できる記録は確認されていない。


