その他·沖縄県 国頭村
大石林山
大石林山は沖縄本島最北端の国頭村に広がる石灰岩の奇岩群で、琉球神話でアマミキヨが最初に降り立ったとされる安須森(アスムイ)に位置し、山中には数多くの拝所が残る聖地とされる。園内の巨大なガジュマルの周辺では、沖縄各地に伝わる樹木の精霊キジムナーの目撃談があると噂されており、立ち入りが制限された区域には白い装束の仙人のような存在が現れるという話がガイドの案内で語られることもある。ガイド付きツアーでは、参拝者を撮影した写真に足だけが写らなかった例や、体が二重に写った例が紹介され、いずれも祭られた神からの合図やメッセージとして受け止められてきたと伝わる。過去には著名な音楽家が取材で訪れ、雨が急に止み陽が差したという不思議な出来事も紹介されている。こうした体験は特定の個人の証言として個別に伝えられており、統一された怪談として定着しているわけではないが、聖地の奇岩とガジュマルの木立が生み出す独特の雰囲気と結びつけて語られている。