田浦廃村(湘南田浦ニュータウン跡)
神奈川県横須賀市の田浦地区、国道16号沿いから西側に入った丘陵地に、住宅開発の途中で放棄された集落跡がある。1999年、この土地では大規模な戸建て住宅地「湘南田浦ニュータウン」の開発許可が下り、既存の住民は立ち退きに応じたものの、事業者側の事情で工事は着工されず計画は頓挫した。住民が去った後も家財道具や生活用品が置き去りにされた住宅が二十軒以上残り、長年にわたって手つかずのまま放置され、次第に廃墟群として知られるようになった。訪れた人々の間では、廃屋のひとつが2000年公開のホラー映画に登場する屋敷を思わせる外観だとして「伽椰子の家」と呼ばれ、少女の霊が現れるという噂が語られてきた。2013年に開発区域は別の事業者に引き継がれ、当初は再び戸建て住宅地として造成する計画が進められたが、2015年にこの住宅開発計画は取り下げられ、太陽光発電施設の建設計画に変更された。2017年から周辺一帯は立ち入りが制限され、2018年から2019年にかけて残っていた建物は解体された。現在も立ち入りは制限され警察による巡回が行われており、かつての住宅跡は工事用地として整備が進められている。
