
二度上峠
群馬県高崎市と長野原町の境に位置する二度上峠は、標高約1380mの切り通しの峠で、群馬県道54号長野原倉渕線が通る道である。峠の名は、かつてこの付近を走っていた草軽電気鉄道の駅名に由来する。この駅は開業当初「浅間駅」と呼ばれていたが、Z字型のスイッチバックで二度方向を転換しながら高度を稼ぐ構造だったことから「二度上駅」に改称され、峠名もこれにちなむ。鉄道自体は1960年代に廃止されている。峠道は急なカーブが連続する道として知られ、この道では過去に自動車事故が発生し、祖父母と子供が同時に亡くなったとされる話が伝わっている。犠牲者の人数や関係については、伝えられる内容にいくつかの違いがある。これを背景に、走行中に側面のミラーへ生首が映り込む、特定のカーブでミラーを見てはいけないといった噂が広まっている。ミラーを見てはいけないカーブの番号については、伝聞によって食い違いがあり特定されていない。ほかにも、老婆の霊は人家のない深夜の道でも姿を見せるとされ、道の上空約5メートルに浮かぶ浴衣姿の女性の霊を見たという報告も寄せられている。景観の良い峠として知られる一方、こうした噂により肝試しの対象として取り上げられることもある。峠道自体は登山者や自転車のヒルクライムでも利用され、駒髪山への登山口には鳥居が設けられており、日中は観光客の姿も見られる。