
厳鬼山源泉スペース21(スペース21)
青森県弘前市百沢、岩木山山麓に位置する廃墟。厳鬼山源泉を利用した温泉宿泊施設として1985年前後に開業し、当初は「熊のやかた」の名で知られ、大浴場や大広間を備え歌謡ショーなどの催しも行われていたという。1990年代後半には経営難により閉業し、その後医療関連法人による事業再生も試みられたが定着せず、「スペース21」の名を残したまま建物は放置されるに至った。経営難の末に当時の経営者が死亡したとの噂が広まり、以後、本館2階の浴室では冷気や水音、足音といった気配が、別館の奥の部屋では人影のような姿や低いつぶやき声が報告されるなど、廃墟・怪談系サイトで具体的な体験談として複数紹介されている。施設内では機械が勝手に動き出すという噂や、女性の霊が現れるという噂も伝わる。取り壊しに着手した際には作業中の事故や機械の故障が相次いだため工事が中断し、この事故で亡くなった作業員の霊が現れるという新たな噂も加わったという。一方で、こうした噂の出典や根拠を明示できるものは確認できず、施設を紹介するサイトの中には「心霊スポットの噂は事実無根」と注記するものもある。老朽化が進み床や壁に大きな損壊が見られる現在も、この建物は青森県内で名の知られた廃墟のひとつとして扱われ、廃墟愛好家の訪問先としても知られている。


