迦楼羅山荘跡(カローラ山荘跡)
青森県八戸市の山中に、かつて精神科病院の附属施設として建てられた療養施設の跡地がある。昭和39年、病院の初代院長が薬物治療に頼らない開放療法を掲げ、作業療法や芸術療法、舞踏療法を通じて入院患者の社会復帰を目指す場として開設した。施設には木造の作業棟やブロック造りの浴場、三角屋根の教会状の建物が並び、療法の一環で患者たちが制作した石像や彫刻が林の中に点在していた。運営は平成初期頃までに終了したとみられ、以降は建物と彫像群が藪に埋もれたまま長く放置された。人けのない森に不気味な彫像が並ぶ光景から、廃墟愛好家やオカルト愛好者の間で心霊スポットとして知られるようになり、施設で亡くなったとされる入院患者の霊が鉄格子の奥から顔を覗かせる、森の中でうめき声や足音が聞こえる、鎌を持った老婆の霊に追いかけられるといった話が広まった。敷地内に入ると高熱や病に見舞われるという噂も伝えられているが、これらの怪談について施設関係者は虐待や死亡例を否定している。不法侵入者が相次いだことなどから、建物と彫刻は解体・撤去され、現在は更地となっている。




