青森県のその他系 心霊スポット
2スポット
本州最北端、津軽海峡と下北半島を抱える青森県は、死者と生者が交わる風土を持つ霊地である。日本三大霊場のひとつ恐山ではイタコの口寄せが今も続き、明治三十五年の雪中行軍で百九十九名が散った八甲田山、廃湯となった田代元湯には旧陸軍兵士の影が漂う。長い冬と吹雪が異界を近づけるこの地で、東北の闇は静かに息を潜めている。 既存の地形や用途では括れぬ場にも、土地固有の因縁は宿る。交通の要衝、軍事施設跡、産業遺構、来歴の途絶えた建造物など、分類を拒む空間ほど語りの空白を抱え込む。沈黙の中に堆積する名もなき記憶こそ、新たな怪談を生み出す苗床となる。

