青森県の山道・峠系 心霊スポット
5スポット
本州最北端、津軽海峡と下北半島を抱える青森県は、死者と生者が交わる風土を持つ霊地である。日本三大霊場のひとつ恐山ではイタコの口寄せが今も続き、明治三十五年の雪中行軍で百九十九名が散った八甲田山、廃湯となった田代元湯には旧陸軍兵士の影が漂う。長い冬と吹雪が異界を近づけるこの地で、東北の闇は静かに息を潜めている。 峠は古来、村境を越える者を試す結界であった。修験道の行場、行き倒れの旅人、街道筋を彩った辻斬りや山賊の血が、杉木立の闇に折り重なる。山姥や天狗の伝承は、迷えば二度と戻れぬ山の不可知に対する、先人の畏れの結晶である。



