赤松の池
鳥取県西伯郡大山町大山赤松にある赤松の池は、大山の湧水を集めた池で、干ばつの年でも水が涸れないとされ、古くから水神・龍神を祀る場として知られる。池畔に建つ赤松池神社に伝わるのは、松江藩に仕えた家老が子を望んで祈願し授かった娘「お初」の物語である。お初は藩主に嫁ぐことになった際、その前に池を訪れて髪をすいたところ髪が見る間に伸び、池の中心へ引き込まれるように沈んだという。驚いた家来が呼びかけると、腰から下が大蛇の姿となった娘が現れ、自らこの池に棲む大蛇であったことを明かし、祈る者に幸福を授けると告げて水中に消えたと伝えられる。以来、池は龍神信仰の対象となり、雨乞いの祈願で遠方からも参拝者が訪れる。一方でこの伝説とは別に、池の周辺で女性の笑い声が聞かれたり、水に濡れた男女の姿が目撃されたという話も語られており、心霊スポットとして紹介されることがある。

