
有馬温泉廃ホテル
有馬温泉は1400年以上の歴史を持つ日本三古泉で、戦後の泉源開発により内湯が実現して近代的温泉地へ転換した。バブル期には年間200万人近い観光客が訪れるピークを迎えたが、この時期に団体旅行向けの大型施設が相次いで建設された。 1995年の阪神淡路大震災とその後の景気低迷により、観光客は大幅に減少。かつての団体客を見込んだ大型施設の多くは経営を維持できず、老朽化した建物が放置されるようになった。温泉街の中心部から外れた高台に位置する廃ホテルは、こうした構造的な衰退の象徴となっている。 バブル期の過度な施設拡張と、その後の急速な観光需要の縮小という落差が、廃墟化した建物を生み出した。現在、有馬温泉は小規模な個人向けの宿や日帰り入浴による観光の見直しで部分的に復興しているが、その過程で取り残された施設が複数存在する。
