北海道の橋・高架
橋や高架にまつわる心霊スポット。
2 スポット
橋・高架·北海道 河東郡上士幌町
上士幌のタウシュベツの霊
北海道河東郡上士幌町、糠平湖の水位が下がる季節にだけその姿を見せる「幻の橋」——タウシュベツ川橋梁。コンクリートのアーチが湖面に並ぶ景観は、訪れる人を息を呑ませる。 しかしあなたがこの橋に近づくとき、その美しさの奥に潜む別の物語にも触れることになる。1937年に旧国鉄士幌線の鉄道橋として建設されたこの橋の工事には多くの労働者が従事し、過酷な環境の中で命を落とした者があったとも語り継がれている。 水位が上がり橋が水没していく季節、湖面のあたりで作業着姿の人影を見たという証言、湖畔を歩いていると遠くから槌の音が響いてくるという話、霧の深い朝にアーチの上を歩く影が見えたという目撃談——そうした体験が訪問者の間で繰り返されている。 朽ちゆく姿が美しい糠平の湖で、あなたが感じる気配は、橋の歴史そのものかもしれない。
橋・高架·北海道 登別市
登別温泉新登別大橋
北海道登別市の温泉郷から少し離れた場所に、深い谷を跨ぐ朱色のアーチ橋——「新登別大橋」が静かに架かっている。眼下に広がる谷は底が見えないほどに切り立ち、訪れた人々をしばし沈黙させる景観だ。 しかしこの橋の名は、観光地としてだけでなく、別の理由でも語られてきた。過去には複数の転落事故が起きたと伝えられ、あなたがこの橋を夜に渡れば、何か視線のようなものを背に感じることがあるかもしれない。 橋を歩くたびに、後ろから誰かがついてきている気配を覚える、橋の中ほどで急に冷気を感じる、車のエンジンが原因不明に止まる——そうした証言がドライバーや観光客の間で繰り返し語られている。 谷底を流れる川のせせらぎだけが響くこの橋の上で、あなたが感じるものは、観光ガイドには載っていない種類の北海道の風景かもしれない。