
高島平団地
東京都板橋区の高島平団地は、1972年に完成した、UR都市機構による日本最大級の公的住宅団地である。戦後の急速な人口流入に対応するため旧農地を開発し、1万170戸、約3万人が一度に入居した。地名は江戸時代の砲術家・高島秋帆に由来し、地下鉄との連携により都心へのアクセスが確保された。 1970年代後半から1980年初頭、団地は日本国内で自殺が集中する場所となった。1980年には133件に達し、報道機関によって「自殺の名所」と広く認識されるようになった。当局は1981年に転落防止柵やメッシュスクリーンを設置し、その後の件数は大幅に減少した。 現在、団地は高齢化が急速に進む課題に直面している。ピーク時(1991年)の約2万5千人から減少し、2012年には65歳以上が41.1%を占める状況が報告されている。高齢化に伴い孤立や見守りが地域の重要課題となり、自治会による福祉活動が日常的に展開されている。
