
東京都 西多摩郡奥多摩町·山道・峠
鳩ノ巣渓谷
東京都西多摩郡奥多摩町の多摩川上流にある約500mの渓谷。秩父古生層を侵食した多摩川が、巨岩と奇岩の間を流れ、急峻な40m超の断崖を形成する。景勝地として江戸期から知られ、明暦3年(1657年)の江戸大火後は、復興に必要な奥多摩材の江戸運搬の中継地として機能した。 地名の由来は、飯場小屋に祀られた玉川水神社の森に営巣した二羽の鳩にさかのぼる。村人がこれを霊鳥として愛護したことから「鳩ノ巣」と呼ばれるようになったとされる。 明治以降は観光地として整備が進み、吊橋「鳩ノ巣小橋」と遊歩道が敷設された。四季の景観、特に紅葉期の訪問客が多い一方で、急流と複雑な地形による水難事故は従来から存在する。夜間や増水時の渓谷内への立ち入りは危険であり、訪問時には日中に整備された遊歩道の利用が推奨される。