矢板トンネル(弥五郎坂トンネル)
栃木県矢板市倉掛にある矢板トンネル(正式名称・弥五郎坂トンネル)は、もともと山林からの木材輸送や鉱山からの鉱石輸送を目的として1929年に下野電気鉄道(後の東武矢板線)の鉄道トンネルとして開通した。急な坂道に位置していたため、蒸気機関車が坂を登れず乗客が降りて後押ししたという話も伝わる。1959年の東武矢板線廃止後は周辺住民の生活道路として使われ続けたが、崩落の危険が指摘され1998年に封鎖された。現在は片側の坑口がコンクリートで完全に塞がれ、もう片側はトタン板や鉄パイプで覆われているものの、隙間から内部が見える状態が続いている。道路として使われていた当時から不思議な現象が話題になっており、2004年の下野新聞の記事では「上から女性が覗き込んでくる」「白い車で通ると事故に遭う」といった噂が紹介された。近年はインターネット上で、スーツ姿の男性がトタン板の隙間から外を見ているという話や、長い髪の女性の霊が過去の遺体遺棄事件の被害者だとする説、建設時に人柱があったとする話も広まっている。