
熊本市民病院跡地
熊本市民病院は1946年2月に開設され、戦後から熊本の周産期・小児医療を支えた市立病院である。2016年熊本地震で建物が倒壊の危険を呈したため、全患者が転院、2019年10月に東区東町の新病院に移転した。旧施設は跡地として2020年から解体が進められたが、周辺住民の振動苦情により約1年半中断を経て、2022年に工事が再開され2023年内に完了した。跡地は2024年12月に同仁グループが落札し、生鮮食品スーパーを含む商業施設への転用が計画されている。医療機関の長期利用と急激な廃止、その後の空白期間を経て商業施設化へと至る空間の履歴が、跡地に対する地形的・心理的な注目をもたらしている。
