熊本県の山道・峠系 心霊スポット
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阿蘇の巨大カルデラと加藤清正の城下を擁する熊本は、火と血と西郷の記憶を抱く肥後の地である。西南戦争最大の激戦地・田原坂、噴煙絶えぬ活火山・阿蘇山中岳火口の硫黄の闇、難攻不落と謳われた熊本城、球磨川源流の盆地に栄えた人吉の隠れ里——火砕流と銃弾、武士の誇りが幾層にも重なる土地で、九州の中央は今も熱を孕んだまま静かに息づく。 峠は古来、村境を越える者を試す結界であった。修験道の行場、行き倒れの旅人、街道筋を彩った辻斬りや山賊の血が、杉木立の闇に折り重なる。山姥や天狗の伝承は、迷えば二度と戻れぬ山の不可知に対する、先人の畏れの結晶である。

