
橋・高架·秋田県 横手市
秋田県横手市心霊スポット「厳島橋」
秋田県横手市を流れる横手川に架かる厳島橋は、豪雪地帯の環境と治水上の課題を背景に持つ橋である。横手川は「暴れ川」として知られ、明治以降だけで15回以上の洪水が記録されている。1965年の水害では市街地の約3分の1が浸水し、4100戸を超える浸水家屋が発生した。冬の横手盆地は奥羽山脈と出羽山地に囲まれた地形的特性から豪雪地帯となり、春には急速な雪解けにより川の流量が大幅に増加する。橋周辺の気象条件は冬季に凍結を招き、視認性の低下も事故のリスク要因となる。1987年に横手川は国の「ふるさとの川モデル事業」に指定され、1997年の事業完成に伴い、この橋を含めた区間の橋梁が架け替えられた。橋のたもとの祠は、こうした水難のリスクが高い環境において、安全を祈る信仰の対象として機能してきた。