
保呂瀬トンネル
保呂瀬トンネルは秋田県南秋田郡五城目町の馬場目地区、県道15号線上に位置する。1995年に竣工した全長413メートルのトンネルで、県道15号にかかる唯一の隧道である。開通以前、この一帯は「荷背ノ峠」と呼ばれる急峻な坂道で、荷車や馬では通行できず、人が背に荷を負って越えねばならない難所だった。トンネルの開通によって峠越えの負担は解消され、現在の道路網に置き換わった経緯を持つ。 このトンネルには、フードをかぶった男子学生の霊が現れるという噂がある。噂では、トンネル内で霊と目が合うと自分も命を絶ちたくなるといい、直視してはならないとされる。加えて手前に架かる馬場目川の橋「荷背乃橋」で自殺者が出たという話が伝わり、この橋とトンネルを合わせて「自殺の名所」と呼ぶ紹介も見られる。ただ周辺住民からはそうした事実を裏付ける情報はないとの声も寄せられている。噂の中では老婆や作業員とみられる霊の目撃も語られており、単一の逸話に留まらず複数の言い伝えが混在している状態だ。一部の心霊スポット紹介サイトでは、実際の事件・事故の記録が見当たらないことを踏まえ、この怪談自体が近年になって作られた可能性を指摘する声もある。2017年頃から心霊スポットまとめサイトに登録されるようになり、以後トンネル単体よりも橋とセットで語られる紹介が目立つ。


