香川県廃墟・残骸系 心霊スポット

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香川県の心霊文化

瀬戸内海と讃岐平野が広がる四国の玄関口・香川は、源平合戦最終章の「屋島」を抱え、弘法大師ゆかりの霊場が点在する祈りの土地である。屋島の古戦場に残る那須与一の伝説、瀬戸内に浮かぶ島々の船幽霊伝承、四国八十八ヶ所遍路道の白装束——海風と読経が交差する地に、平家滅亡へと続く戦の記憶と、千二百年を超える巡礼者たちの祈念が今も静かに沈殿している。

廃墟・残骸という場所

廃病院・廃校・廃工場は、人の営みが途絶えた瞬間の空気を凍結したまま朽ちていく場である。閉鎖の理由となった事故・経営破綻・集団的記憶の挫折が、剥落した壁や錆びた寝台に染みつき、訪れる者の足音だけがかつての日常をなぞる。

旧小豆島農業高校廃校
香川県 小豆郡土庄町·廃墟・残骸

旧小豆島農業高校廃校

小豆島農業高校の名称は地域の農業教育の歴史を表象していますが、実際には香川県立小豆島高等学校が前身です。2017年3月に閉校するまで、この学校は島民の教育を担う中核施設として機能していました。 小豆島は明治41年(1908年)からオリーブ栽培を開始し、全国の試験地の中で唯一成功した農業の中心地として発展してきました。その後、柑橘栽培も広がり、島の経済は農業に根ざしてきました。高等学校は、このような地域の農業を支える次世代を育成する役割を担っていました。 少子化による全国規模の高校統廃合の波のなかで、2017年に隣島・土庄町の土庄高校との統合により廃止され、香川県立小豆島中央高等学校へ統合されました。閉校後、校舎は長く未利用のまま残されています。ネット上では、廃墟化した校舎における懐かしさや、島から若者が離れていく現実への複雑な感情が、心霊スポットとしての語り部となっているという声が存在します。

旧香川県立中央病院跡地
香川県 高松市·廃墟・残骸

旧香川県立中央病院跡地

高松市番町にあった旧香川県立中央病院は、老朽化に伴い2014年に朝日町へ移転し、旧建物は解体された。移転前のこの病院では2008年、顎変形症の手術を受けた患者の気道が術後にふさがり、院内の連絡不備で蘇生専門の麻酔医の到着が約3分遅れたことから低酸素脳症に至った医療事故が起き、2013年に病院側と2億2250万円で和解が成立している。閉鎖後の建物をめぐっては、地下の救急部から薬剤部へ続く廊下で、白衣を着た中年男性が中腰の姿勢で壁の中に消えていく姿を見たという話が伝えられている。ほかにも、無人の廊下に響く足音や呻き声、旧東駐車場の植え込み付近に座る人影、エレベーターの扉が閉まる際に天井に男性の顔が映るといった噂や、深夜の公衆電話ボックスに会社員風の男性が複数人立っているのを見たという目撃談が複数の記録に残る。北館10階から乳児を抱えた母親が転落したという体験談も伝わっており、上層階からの転落にまつわる噂として語られている。建物は2016年12月の県議会で総工費約16億円をかけた解体が可決され、2017年に着手、2019年10月末までに解体・撤去された。解体後の敷地(約1万5000平方メートル)は当初民間への一括売却が検討されたものの交渉がまとまらず、有識者による検討会を設置して老朽化した高松合同庁舎の代替施設や県庁舎北館機能の確保を含む公共施設としての活用が検討されるなど、方針は長期間定まらないままとなっていた。

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